2005年06月11日

機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

監督:富野由悠季
声:飛田展男

 カクリコンファンの皆さんお喜びください
 普段は拡大フォントを使わないが、たまには大声で言ってみる。
 カクリコン大活躍
 ちゃんとチョイ役で出てきます。
 はっきり言って全く無意味な出演で。
 Zガンダムは30分を50話に渡って繰り広げられた群集ドラマである。それを今回は映画三部作でムリヤリ押し込めなければならない。本筋の流れ上、割愛出来るキャラは出来る限り割愛すべきである。一映画として、それが初めて映画を観る人への配慮というものだ。しかし、不要と思われるカクリコンの死を敢えて入れるなど、これは完全に旧TVシリーズファンの為の映画だと再認識。リメイクというより、ダイジェスト色が色濃く出ている。
 よって半端なく端折られている。予備知識ゼロでは置いてけぼり間違いなしだ。説明台詞が多いのもトホホだ。でも、ストーリーをうろ覚えの一人としての意見だが、原作ファンが危惧するように、分からないからつまらないことはなかった。予想以上に上手くまとめられていて、わかんねー所も多いけど楽しめる、そんな印象。御大の狙い通り、今まで嫌いだった原作に興味が湧いた。映画で分からなかった所を思わず補完したくなったのだ。
 ただし、やはりドラマはもっと焦点を絞って欲しかった。新作作画が改善と断言できる出来だったので(ギャプラン、アッシマー戦はGJの一言)、全編新作画で旧作に縛られないリメイクを観たかったのが本音。個人的にはライラに重点を置いて欲しかった。ニュータイプ/オールドタイプ論の前半での象徴的存在であるし、ジェリドの成長物語の中でも重要な存在だからだ。主人公カミーユのライバルの中でもジェリドはキャラクター的に一番面白く、ドラマも受け入れやすい。だから、ライラのシャワーシーンこそが必要なのだ。(ジェリドとライラのやりとりをもっと入れろという意味だ)
 それでも、Z名物「修正」シーンのカットや思わず自分の噂話をしてしまうクワトロの名シーンの改変だけで、性格の丸い主人公カミーユ、ヘタレでない影の主人公クワトロと、大きく印象は変わっている。あれだけ多かった「殴るシーン」がほぼ全面的にカットされただけで電波が弱まり、十二分にまろやかになって観やすく、好感度は上がったというのが、元アンチZの自分の総評である。
 よくよく考えてみると、シャアやアムロといった歴史的名作の主役級に囲まれて、全くキャラ負けしなかった強烈な主人公カミーユを生み出した御大は凄いと、今頃になって思ってしまった。電波でも何でも一キャラとしてではなく、一人の人間として描こうとしているところがミソなんだと思う。Z厨の存在にやっと納得した。
 以上、「Zガンダム劇場版〜カクリコン編〜」感想終わり。

p.s.
 次回の第二部は「恋人たち」というサブタイトルで、「星を継ぐもの(ホーガン)」「恋人たち(ファーマー)」と有名SF小説のタイトルをサブタイトルにつけているが、第三部サブタイトルは是非とも「世界の中心で愛を叫んだけもの(エリスン)」に一票入れたい。ストーリー的にもあってるしw

2005年06月11日 映画感想 トラックバック:0 コメント:0