2005年06月15日

全然OKで全然OK

言葉の話。
子供の頃、義務教育で教わったことを私は律儀に守っていた。
例えば、
「全然」を受ける後ろの言葉は「否定」でなければならない。
全然出来ない、全然駄目だ、等等。
全然+肯定形で使われると子供の頃は違和感を感じたものだ。
しかし、言葉は生きている。
言葉の使い方が変わるのは当たり前なのだ。
それでは日本語が乱れてしまうと懸念する人もいるだろう。
ならば、全然+否定だって、そもそも頻繁に使われ始めたのは
昭和に入ってからで、元々は肯定形の使用の方が一般的だった。
本来は否定でも肯定でもどっちでも良かったのだ。
全然+肯定が駄目なら「とても」の肯定文だって間違いになる。
「とても」の肯定使用は明治に入ってからだ。確か。

子供の頃からもっと気になっていたのが「十戒」などの読み。
正しくは「じっかい」と読む。「じゅっかい」は明らかに間違い。
子供の時からずっとチェックしていたが、知人は全滅状態。
NHKのアナウンサーや小学校の校長先生は正確に発音していた。
しかし残念ながら、今やトリビアのネタにされる始末。
「じゅっけん」や「じゅっさい」と聞く度に違和感に包まれる。
でも、違和感があろうが、言葉は生きているから全然OKだ。

結局、それらが何でOKかと言えば、それで意味が通じるからだ。
言葉本来の目的が意思の伝達であり、目的が達せられれば良い。
何でもかんでも「超」で強調したり「可愛い」で表現するのが
NGなのは、表現力の少ない語彙は意思伝達の低下に繋がるから。
或いは、同音異義語などの紛らわしい表現の間違った使用もNGだ。
そういう弊害の無い言葉の変化なら、おおいに結構、全然OK。

意味が伝われば本来の使い方をする必要性はなくなる。
だから「的を得る」も全然OK。
本来は「射る」だが、「得る」でも充分に意味は伝わる。
「得る」では意味が変わるが、それでも分かるから構わない。
今更、「一所懸命」にする必要がないのと同様。

では「汚名挽回」はどうか。
ここまで来たら、これも全然OKだ。
「汚名返上」「名誉挽回」がごっちゃになって
全く逆の意味になってしまうが、
もともと常識的に「汚名を挽回する」という使用法がないから
汚名挽回で意味が充分に伝わる。どうしても駄目と言うなら
「汚名返上名誉挽回」の八文字の略だと考えれば良い。
これはちょっと強引すぎか。
でも、汚名挽回に燃えるジェリドが笑われる筋合いはない。
これだけは、はっきり断言する。

他人の言葉が間違っていると嘲笑う前に
自分の言葉も間違った表現をしているかどうか知ることが大事で
その間違いに気付けば、笑うことは出来ないだろう。
だから・・・
「ボインちゃん」とか「メンゴ」とか「ピチピチギャル」とか、
ちょっとイケてる私の使用単語にツッコミは無用。
死語だって生きているのだ!!!
(無理矢理に結論へ繋げようとしたが全く繋がってない・・メンゴメンゴ)

2005年06月15日 雑記 トラックバック:0 コメント:0