2005年10月14日

雉も鳴かずば撃たれまい

 雉も鳴かずば撃たれまい、という諺がある。口は災いのもとということ。
 災いが自分に降りかかれば自業自得で済まされるが、時には他人を傷つける場合もある。
 諺の背景には元となった昔話がある。
 アニメ日本昔ばなしで、私が最も印象に残っている話がこの「雉も鳴かずば撃たれまい」である。
 現在、同アニメの再放送がされているが、最も放映して欲しいエピソードでもある。
 物語の概要は以下の通り。


 ある村に貧しい父娘が住んでいた。
 二人は貧しいながらも仲良く暮らしていたが、ある日娘が病気になってしまう。
 苦しそうに「小豆まんまが食べたいよう」と娘はうわごとを繰り返すが
 その家には小豆どころかその日食べる米もない。
 庄屋に米を無心するも「去年の年貢を返してから言え。」と冷たくあしらわれれ、
 どうしようもなくなった父親はとうとう庄屋の倉から一掴みの米と小豆を盗んでしまう。
 数日後すっかり元気になった娘は鞠を突いて遊んでいた。
 父親から「小豆飯のことは誰にも言わないように」と言いつけられていたが
 嬉しさのあまり数え歌を口ずさんでしまう。
「♪あーかいまーま食ーべた、あーずきまーま食ーべた、
 ひい ふう みい よお いつ むう なな♪ 」
 その歌が証拠となり、父親は捕らえられ、罰として人柱にされてしまうのだった。
 数年後、娘は美しく成長していたが、父親を失った悲しみから言葉を失っていた。
 昔と同じように一人、鞠を突く娘。
 その目の前で雉がけたたましく鳴き声を立て羽ばたいたところを猟師に撃たれる。
 それを見た娘は悲しそうに「雉も鳴かずば撃たれまい」と歌を詠むのだった。
(2ch“日本昔話”で、衝撃を受けた話スレ206-209より)


 以上、自分より上手く要約出来ていたものがあったので勝手ながら転載した。
 自分の不用意な発言で、他人に迷惑をかけてしまった時、いつもこの話を思い出す。
 自分にとって何気ないことでも、人によっては重大なことなのかもしれない。
 私は裏表があるのが嫌いで、なるべくオープンに何でも話そうと心がけている。
 だが、場合によって言葉を慎まねばならないとも反省する今日この頃である。

2005年10月14日 雑記 トラックバック:0 コメント:11

コメント

自分も発言に責任を持てるように、恒常性を持って話すようにしてるけど
意外と話さないほうがいいって言われる事が多いのはネット特有なんでしょうか?
ヨガさんのよさは歯に絹着せぬところなので気にせずやっていけばいいかと

2005年10月15日 みのぷう URL 編集

お久しぶりです、こんにちは。
1対1ならまだしも、自分の預かり知らぬ所で他人に迷惑がかかるのは怖いですね。
このエピソードの場合、父親が娘さんに注意する時にもっと怖がらせるべきだったのかなーと思いました。「歯と髪の毛全部抜かれっぞ!!」とか。
ともあれあまりに切ない話なので思わず書き込んでしまいました。
「雉」の読み方が分からなくて調べたことは公然の秘密です。

2005年10月15日 伊香ほ URL 編集

その話覚えてます。長らく忘れていましたが、思い出しました。絵もコミカルなものでなく、怖かったですね。お茶の間の団欒どきになんちゅう話を放映するんじゃと子供心に思いました。
赤いまんまといえば、こんなバージョンもあります。飢饉のさなか、女の子が「赤いまんまくうた」と歌いながら遊んでいるのを庄屋が見咎め、父親に盗人の罪を着せ、厳しく追求するんです。しかし父親は認めない。それでもなお追求すると、ブチ切れた父親が「そんなに云うなら見てみろ!」とわが子の腹を鎌でかっさばいてしまうのです。すると、中から出てきたのはあずきや米などではなく、ぼろぼろの赤い稗だった、という話です。その話の中には書かれていませんでしたが、おそらく稗は古くなると赤くなるものなんでしょうね。

2005年10月16日 ごま URL 編集

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2005年10月16日 編集

>みのぷうさん
分かりました歯に衣着せず本音で語ります。
無口な娘、テラモエスwwwwwwwwwww
>伊香さん
娘が歌ったのもついついだったんでしょう。例え怖がらせても、という厳しさも必要だったのかも知れません。
定食屋で「雉焼き丼」ってなかなか見ないですね、そういえば。
>ごまさん
絵柄は「耳なし芳一(私のトラウマ)」と同じ路線のぶっとい描線ですね。稗の話もそうですが、日本の昔話は、怖いだけでなく今では想像できないような貧しさ等について言及した悲しい話が多いですね。恵まれた現代だからこそ、子供たちに是非知ってもらいたいと思います。

2005年10月21日 よが URL 編集

明日の日本昔話のタイトルにきじも鳴かずば撃たれまい、を発見しました!!

2005年11月01日 Q URL 編集

放送されましたね
たしかにイナpクトのある回だ

2005年11月02日 漂流 URL 編集

見ましたよー。
こんな話の後にEDの「人間っていいなー」でちょっと…になってしまいました

2005年11月02日 名無し URL 編集

>Qさん
ありがとうございます!真剣に感謝!!この書き込みに気づき、ギリギリ見られました。
約30年ぶりの再会となりました。絵柄に関しては記憶違いで、いざ見てみたら
ちびまる子みたいで可愛かった。今観ても充分面白かったです。
>漂流さん
初期の日本昔ばなしは、子供にとって強烈な話が多いですね。人柱とか処刑とか。
>名無しさん
人間っていいなーは名曲ですが、私もずっこけました。当時は違うEDだったのですが・・

2005年11月02日 よが URL 編集

ううううむ、
懐かしいです。
見たとき涙が出て、そのせいでほとんどすっかり忘れていたんですが、思い出しました。

そういえばこれ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000302-yom-ent
欧米人って、昔話で泣いたりしないんでしょうかね。
でも、それってやっぱし寂しい。

子供の時に、怖いお話、悲しいお話を沢山聞いておくべきなんだそうです。
それは子供にとって疑似体験であり、想像力を広める。親の庇護の安全圏で、それらを体験するには、そうしたお話が重要なんだそうです。

2007年12月25日 古本屋の常連 URL 編集

>古本屋の常連さん
子供の時の怖い話というのはトラウマになりがちで良くないのかな、と思っていましたが全く逆だったのですね。今のアニメーションで日本昔話のようなものがないのがちょっと残念です。

2008年01月05日 よが URL 編集

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